三井物産(東京都千代田区)は9月16日、豪州ピルバラ地域(西オーストラリア州)におけるグリーン水素製造事業「YURIプロジェクト」に参画すると発表した。仏電力大手エンジ―社の子会社が100%保有する豪州事業会社の持分を契約上の条件が充足され次第、28%取得することで合意し、9月2日に持分取得契約を締結した。
このプロジェクトでは、新たに太陽光パネル(18MW)と水素製造装置(10MW)を設置する。三井物産の合弁会社とENGIE社が太陽光発電電力により水を電気分解してグリーン水素を製造し、大手窒素系肥料メーカーであるヤラ・インターナショナルの100%子会社ヤラ・ピルバラ・ファ―ティライザー社(YPF社)が保有するアンモニア製造設備向けに供給。YPF社はクリーンアンモニアの原料として利用する。2024年の完工・生産開始を予定している。