旭化成と倉敷市、CO2分離回収技術を用いたバイオガス精製システムを新設

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竣工した実証設備(出所:旭化成)
竣工した実証設備(出所:旭化成)

旭化成(東京都千代田区)と岡山県倉敷市は2月4日、旭化成のゼオライト系CO2分離回収技術を使用したバイオガス精製システムを、児島下水処理場(岡山県倉敷市)に新設し、竣工式を実施した。今後、同システムの性能評価と実証を進める計画だ。

バイオガスからCO2を除去し、高純度メタンガスを精製

同システムは、CO2を選択的に吸着する吸着剤であるゼオライトを用い、旭化成が開発したPVSAプロセスを適用することで、バイオガスからCO2を除去して、高純度のメタンガス(バイオメタン)を高回収率で精製するもの。児島下水処理場にて下水汚泥から発生したバイオガスの一部を同システムに取り入れ、バイオメタンに精製し、分離したメタンは発電燃料として使用する。分離回収したCO2をCCU(炭素利用)やCCS(炭素貯留)に回すことができればカーボンネガティブを実現する可能性がみこまれる。

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