設備の入口から出口まで、工場の水問題をワンストップで解決『D-Aqua』

  • 印刷
  • 共有

大阪ガスの基盤会社として、業務用・産業用の顧客にエネルギーや各種ソリューションを提供するDaigasエナジー。全国(※)の業務用・産業用施設を対象に、省エネやCO₂排出量削減、デジタル化など、顧客の経営課題を解決する低・脱炭素サービス『D-Lineup』を展開する。なかでも、初期投資ゼロで導入でき、施設の入口から出口まで施設全体のユーティリティコスト削減につながる、水処理ソリューションサービス『D-Aqua』を紹介する。
 ※一部対応できない地域あり。詳しくはお問い合わせください。

顧客のさまざまな経営課題を解決する、低・脱炭素サービス『D-Lineup』

業務用・産業用の顧客の多様なニーズに、より迅速に応えることを目的に2020年4月から事業を開始しているDaigasエナジー。ガス・電気の販売・保守をはじめ、機器販売、エンジニアリング、施工、エネルギーサービス事業、熱供給事業などを展開。低・脱炭素化への対応や生産性・レジリエンスの向上といった顧客の経営課題に対し、課題発見から最適ソリューションの提供、アフターサービスまでワンストップで提供する。

同社の提供する『D-Lineup』は、Decarbonization(脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Digitalization(デジタル化)の3つのDを軸としたサービス。エネルギー会社の知見を活かした省エネやエネルギー最適化に加え、顧客のCO₂排出量削減や増加する自然災害に備えるBCP対策など、経営課題解決へ向けたソリューションを提案する。

新設非FIT電源を含む再生可能エネルギー電気料金メニュー『D-Green』、太陽光発電サービス『D-Solar』、バイオマスの有効利用サービス『D-Bio』、水処理ソリューションサービス『D-Aqua』、デマンドレスポンスサービス『D-Response』、空調ソリューションサービス『D-Airing』、工場向けIoTサービス『D-Fire』、EV充電ソリューションサービス『D-Charge』、脱臭プロセスのCO₂削減サービス『D-Remove』など。Daigasグループが手がける広範囲な事業の経験や知見を活かしたサービスラインアップで、顧客の幅広いニーズに応えていく。

水処理ソリューション『D-Aqua』の特長

CO₂排出量の削減、気候変動で増える自然災害への対策、環境規制への適切な取り組み。企業はいま、様々な観点で対応を迫られている。こうした企業の悩みを解決するべくラインアップされた『D-Lineup』のなかでも、『D-Aqua』は、顧客の“上水・排水処理コストの削減”“環境負荷低減” “BCP対策強化” を実現する水処理サービスだ。

Daigasグループは現在LNGを扱っているが、以前は石炭からガスを製造しており、その製造工程で発生する排水の処理を行っていた。『D-Aqua』は、そこで蓄積したノウハウを活かした水処理サービスとなっている。用水処理、排水処理、汚泥減容、廃液濃縮、薬品・メンテナンスと、豊富な提案を揃え、多種多様な水処理メーカーの商材・技術の中から顧客にあったシステムを選定し、また自社の独自技術を組み合わせることで、最適なソリューションを提案する。現場調査・課題発掘からソリューションの提案、契約・設計、施工、メンテナンス、運用改善まで、同社が一気通貫で対応する。

加えて、水処理設備だけでなく、それ以外のユーティリティ設備も含めて初期投資ゼロで導入できる『エネルギーサービス』も用意し、エネルギー会社ならではのサービスを展開している。

 
D-Aqua概要(出所:Daigasエナジー)

『D-Aqua』5つのサービスメニュー

『D-Aqua』のサービスは、用水処理、排水処理、汚泥減容、廃液濃縮、薬品・メンテナンスの5つ。

用水処理では、井戸水・工業用水の含有物質や用途に応じた処理が可能。処理した水を上水の代替水として利用することで、上水コストを削減する。また、専用水道や純水製造の高度なろ過処理にも対応している。水の供給源を多重化し、上水道が断水しても水の供給が可能となることで、BCP対策強化にもつながる。

排水処理では、顧客の現状の排水性状をはじめエネルギーコストも含めた広い視点で顧客の課題を調査し、最適な提案を実施。処理能力増強・コストダウンを実現する。食品工場の有機物や油分を多く含む排水や、化学工場の難分解物質を含む排水など、従来技術では処理が難しい排水処理にも対応。また、嫌気処理で発生させたバイオガスを蒸気や電力に変え、工場内で有効利用することで、省エネやCO₂排出量削減に寄与する。

汚泥減容では、汚泥の性質に合わせた脱水処理を提案。さらに脱水汚泥を乾燥処理し、産廃処分費を削減する。また生物処理の過程で発生した余剰汚泥を乾燥させた場合、肥料としての有価引き取りが実現する可能性もある。

廃液濃縮では、廃液から水分を分離して減らすことで、廃液の産廃引取コストを大幅に削減。廃液の性状に合わせた最適な濃縮処理方法を提案する。Daigasエナジーが開発した廃液濃縮装置スーパーデスターでは、排温水を熱源として、真空状態で廃液中の水分を効率的に蒸留分離して、廃液排出量を約1/10(廃液性状等による)に削減することが可能。

薬品・メンテナンスでは、設備管理の手間なく、節水・CO₂排出量削減を実現。また、薬品注入量を適正化し、薬品コストを削減する。

初期投資ゼロで設備導入『エネルギーサービス』(※)

Daigasエナジーでは、『D-Aqua』を含む『D-Lineup』の設備やエネルギー設備を、初期投資ゼロで導入できる『エネルギーサービス』を用意している。Daigasグループが設備を持ち込み、エネルギー加工、メンテナンス等の各種サービスを提供する。リースのようなファイナンススキームだが、通常のリースではできない土木工事を含めることが可能。初期投資を抑制しつつ、設備導入による省エネ・省コストメリットを得ることができる。

※契約に際しては、Daigasエナジー所定の審査が必要となります。

 
エネルギーサービス契約のビジネスモデル(出所:Daigasエナジー)
20250226_daigas_download

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)