生物多様性データで小児喘息発症を解明へ シンク・ネイチャーが研究協力

琉球大学発スタートアップのシンク・ネイチャー(沖縄県那覇市)は7月22日、小児喘息の発症と生物多様性の関係を解明するため、データ提供と分析ノウハウの支援を行うと発表した。同社のWebアプリケーション「J-BMP」に収録されている生物多様性ビッグデータを、米国Vanderbilt大学の疫学部門の小児喘息研究チームに提供し、小児喘息の発症率と自然環境の豊かさとの関係を明らかにする。
胎児期と乳幼児期における低濃度大気汚染の影響を解明
同研究チームはこれまでに、Japan Medical Data Center(JMDC/東京都港区)が保有する2005年から2022年のデータベースを用いて、胎児期や乳幼児期における低濃度の大気汚染物質への曝露が小児喘息の罹患リスクを増加させることを明らかにしてきた。さらに、母親の妊娠中や子どもの幼児期におけるグリーンスペース(緑地)への曝露が小児喘息の罹患リスクの上昇と関連していること、そして、そのリスク上昇には花粉の影響が少ないであろうことも報告している。
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