東大、海に沈むマイクロプラスチックの分布を数値モデルで推定 世界初

  • 印刷
  • 共有
1951年~2015年の間に海底に降り積もった沈降性マイクロプラスチックの分布密度(出所:東京大学)
1951年~2015年の間に海底に降り積もった沈降性マイクロプラスチックの分布密度(出所:東京大学)

東京大学は1月29日、世界で初めて、北太平洋の海底に堆積した沈降性マイクロプラスチックの分布を数値モデルで推定したと発表した。これまで不明だった沈降性マイクロプラスチックの分布を大洋規模で推定したことにより、今後、海底マイクロプラスチック汚染に対策への科学的根拠となることが期待できる。

65年間の海底堆積分布を数値化

この研究は、同大大気海洋研究所の伊藤 進一教授の研究グループによるもの。プラスチックの利用が本格化した1951年から2015年までの65年間における北太平洋の海底に堆積した沈降性マイクロプラスチックの分布を数値モデルで推定した。推定には、仮想的な粒子の移動経路や挙動を解析する「粒子追跡モデル」による数値シミュレーションを用いた。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事