三陸沖の海水温、平年より約6℃高く・上昇率は世界で過去最大 東北大調査

東北大学は2月14日、同大大学院理学研究科(杉本周作准教授)らの研究グループが海面水温に関する最新の調査結果を発表し、2023年以降、三陸沖の水温上昇は世界で過去最大を記録したことを明らかにした。海水温は平年よりも約6℃高い状態が続いている。
世界最大級の海流、黒潮に2022年末から異常発生
世界最大級の海流である黒潮は、これまで千葉県房総沖を東に流れ去っていたが、2022年末から異常に北に迂回するようになり、その北端が2024年4月には青森県沖に達した。
人工衛星観測データ利用可能な過去30年間で初めて記録されたこの異常な進路は、三陸沖の海洋環境にも大きな影響を与えている可能性がある。そこで、同研究チームは今回、人工衛星観測データを用いた解析を通じて、三陸沖の海面水温を分析した。
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