岐阜大らの研究チーム、30年をかけて森林生態と気候変動の関係性を解明

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岐阜大学は6月26日、同大学環境社会共生体研究センターらの研究グループが、約30年に及ぶ観測により、森林生態系の炭素吸収機能は長期・短期的な気候変動の影響を受けることを明らかにした。

飛騨高山の森林を30年にわたり観測

岐阜大学は1993年、産業技術総合研究所とともに、岐阜県高山市にある岐阜大学、流域環境研究センター(当時)、高山試験地周辺の冷温帯落葉広葉樹林に、高さ27mの観測タワーを建設し、大気中のCO2濃度や気象の観測、森林によるCO2の吸収速度を観測している。

今回、研究グループは観測タワーにおいて、「渦相関法」と呼ばれる観測手法を用いた計測を実施し、炭素収支を算出した。その結果、1年間当たりの生態系純生産量(NEP)は、森林の葉量や光合成活動に影響を及ぼす気象条件の影響を受けて顕著な季節変化を示し、さらに年々変動することがわかった。

そのほか、以下の事象も確認したとしている。

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