群馬県のある農家が、空き地に50kWのソーラーを設置したところ、パネルの下から自然に蕗(フキ)が芽を吹き、元気に育ち始めた。整地のために使った土に蕗の根が残っていたのである。
ソーラーシェアリングの可能性を確信
現場に行ってみると、パネルの下から蕗があふれるように生えている。農家の方は、「何も手入れしていない」と言う。蕗は、元々手間がかからず、かつ、日陰に適した作物なのだ。
本来のソーラーシェアリングでは、畑で育つ作物の上にパネルを設置する。普通のメガソーラーと同じように、単管パイプなどで架台を設置し、パネルを貼り付けるだけなのだが、下で支障なく農作業を行えるように、脚を長くし、パネルの位置を高くする必要がある。更に、必要な日射量を確保するため、パネルの設置間隔も空ける。
しかし、今回のケースは、太陽光パネルの下に「勝手に」蕗が生えてきたものであり、最初からソーラーシェアリングを目指していたわけではない。
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