本項2018年1月8日号でコメントしたように、昨年12月13日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、広島高裁が運転を禁じる仮処分の決定をした。この決定では、九州の阿蘇山(熊本県)が大規模噴火した場合、火砕流が海を越えて四国の伊方原発に到達する可能性を指摘し、「原発の立地には不適切」と判断している。以前から、原発事故の際には地元の人々が避難できずに取り残される恐れがあるとの指摘があり、筆者自身も気になっていた。そこで、さっそく昨年末現地に行ってみた。
細長い半島の付け根に位置する伊方原発
愛媛県西部の八幡浜市から西に細長く伸びる佐田岬半島。伊方原発はこの半島のつけね近くにある。伊方町はこの半島全体を占めており、内陸部(東)から順に、伊方地域、瀬戸地域、三崎地域からなっている。
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