筆者は、CO2削減のためにはある程度の原発再稼働は必要と考えている。しかし、Fukushima当事国として、最近の再稼働のペースは性急すぎる。現在までに5基が再稼働し(うち1基は定期点検中)、来年春頃までにはさらに4基が加わりそうだ。事故から7年にして9基の再稼働は多すぎる。救いは司法が生きていること。
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、広島高裁(野々上友之裁判長)は12月13日、運転を禁じる仮処分の決定をした。これは、住民からの申し立てを却下した2017年3月の広島地裁決定を覆したもの。