政府は今年7月3日、「第5次エネルギー基本計画」を閣議決定した。また、経済産業省は、自動車新時代戦略会議(第2回)において「2050年までに世界で供給する日本車について、世界最高水準の環境性能を実現する」という考えを示した。いろいろと発表するのは良いが相変わらず世界の方向とはズレている。
「第5次エネルギー基本計画」における第一の問題は、電源構成に占める原発の比率が現実を無視した高い水準にあること。2030年度の電源構成に占める原発の比率を「20~22%」とし、前回に続いて「重要なベースロード電源」と位置づけている。