東芝は昨年12月27日、傘下のウエスティングハウス(WH)の原発事業による損失が6,800億円に上る可能性があると発表。筆者は、本稿2017年2月6日号(「原発の終焉と太陽光発電の自立」)で、この件についてコメントした。それから1週間後の2月14日、損失額は7,125億円に上方修正された。東芝とWHは3月29日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請した。
東芝は、今回の損失により2017年3月期決算で債務超過に陥ることになり、東証の規定により2部に降格する。しかし、実際には降格どころの騒ぎではない。東芝は解体の危機に瀕しているのである。