新バイオマス推進計画を閣議決定 産業規模倍増へ

政府は9月6日、新たな「バイオマス活用推進基本計画」を閣議決定した。同計画では、2003年度までに国が達成すべき目標として、バイオマスの年間産出量の約80%を利用すること、製品・エネルギー産業のうち国産バイオマス関連産業で市場シェアを倍増(1%→2%)させることなどを掲げた。
バイオマスとは「動植物に由来する有機物である資源(化石資源を除く)」を指す。新たな基本計画では、下水汚泥などを含めた総合的なバイオマスの利用の推進や、バイオプラスチックなどの新たな技術開発によるバイオマス産業の創出などに重点を置いた。これらの取り組みにより、バイオマスを製品やエネルギーとして持続的に活用し、2050年カーボンニュートラルの実現、農山漁村の活性化、地球温暖化の防止、持続可能な循環型社会の形成に寄与することを目指す。