三井化学、廃プラ分解油からケミカルリサイクル製品の製造開始 花王とも連携

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ケミカルリサイクルのフロー図(出所:三井化学)
ケミカルリサイクルのフロー図(出所:三井化学)

三井化学(東京都中央区)は3月22日、CFP(広島県福山市)より調達した廃プラスチックを原料とした熱分解油(廃プラ分解油)を、3月に同社大阪工場(大阪府高石市)のクラッカーへ投入し、マスバランス方式によるケミカルリサイクル由来の誘導品(化学品・プラスチック)の製造・販売を開始したと発表した。

同社は、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、廃棄されたプラスチックを資源と捉え再利用する「RePLAYER®」というコンセプトを推進しており、今回の取り組みはこのコンセプトによる事業だ。

廃プラ分解油は石油由来ナフサやバイオマスナフサと同様、炭化水素油であり、それらをクラッカーに投入することで、エチレン、プロピレン、C4・C5 留分、ベンゼンといった基礎原料を製造する。得られた基礎原料を基にフェノールなどの基礎化学品、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックを製造するため、誘導品(化学品・プラスチック)の物性は既存品(バージン品)と同等となる。

日本初のバイオ&サーキュラークラッカーを実現

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