IHI、浮体式洋上アンモニア貯留基地の共同研究に参画

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A-FSRB外観イメージ図(出所:IHI)
A-FSRB外観イメージ図(出所:IHI)

日本郵船(東京都千代田区)、日本シップヤード(同)、日本海事協会(同)、IHI(東京都江東区)は8月22日、世界初となるアンモニア専用の浮体式貯蔵・再ガス化設備を搭載したバージ(A-FSRB、バージとは港湾内等で重い貨物を積んで航行する平底の船舶)の実用化に向け、研究開発を行うと発表した。この取り組みを通じて、燃料アンモニアの初期導入の促進に貢献するとしている。

A-FSRBは産地から液体として輸送されたアンモニアを洋上で受け入れて貯蔵し、需要に応じてアンモニアを温めて再ガス化し陸上のパイプラインへ送出できる洋上浮体設備だ。陸上にアンモニア貯留基地を建設するのと比べ、低コストかつ短期間に導入可能で、陸上設備の代替としてA-FSRBを活用することで、燃料アンモニアの早期の安定供給に寄与することが期待される。

2020年8月に日本郵船、ジャパン マリンユナイテッド(当時。日本シップヤードは今治造船とジャパン マリンユナイテッドの合弁会社)、日本海事協会の3者でA-FSRBの共同研究開発をスタートさせたが、今後ますます燃料アンモニアの需要拡大が見込まれる中で、アンモニア関連機器メーカーであるIHIを加えて改めて共同研究開発契約を締結した。

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