建築分野の脱炭素化・レジリエンス強化へ 70カ国がシャイヨ宣言承認

国土交通省は3月14日、2030年までに、ほぼゼロエミッションで気候変動に強い建物の一般化を目指すグローバル・アライアンス「Buildings Breakthrough(BBT)」の正式発足を受けて、初開催された閣僚級会合「建築物と気候グローバル・フォーラム」に参加した結果をとりまとめ報告した。
同フォーラムは、フランス政府と国連環境計画(UNEP)が主催したもので、3月7日・8日にパリで開催された。1800名以上が参加し、成果として閣僚による「シャイヨ宣言」が日本を含む70カ国に承認された。
ゼロエミッションとレジリエントな建物を目指す
BBTは、2023年12月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で、日本を含む28カ国の参加の下、正式に発足。ニアゼロエミッション・レジリエントな建築物を2030年までにニューノーマルとすることを目標に、主に政府実務者レベルで継続的な国際的議論を行う場となる。
今回のフォーラムは、この正式発足を受けて、建築分野の脱炭素化・レジリエンスの議論の加速化などに向けて、各国政府や民間企業を含む関係機関のハイレベル級が集結し、議論する初めての場として開催された。