J.フロント、eスポーツ事業に参入 そのねらいは

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試合会場でeスポーツをプレイするSCARZのプロ選手(出所:大丸松坂屋百貨店)
試合会場でeスポーツをプレイするSCARZのプロ選手(出所:大丸松坂屋百貨店)

大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社であるJ.フロントリテイリング(東京都中央区)は10月27日、eスポーツチーム「SCARZ」(スカーズ)を保有するXENOZ(ゼノス/神奈川県川崎市)の株式50.8%を取得し、子会社化したと発表した。今後、成長が期待されるeスポーツ事業に本格的に参入する。

同社グループは中期経営計画において「リアル×デジタル戦略」を推進している。eスポーツはメタバースやNFT等のデジタルを活用したビジネスと親和性が高く、今回のeスポーツチーム獲得によって様々なビジネス展開が期待されるという。

同社グループ施設でのリアルイベントによる集客を図るとともに、デジタル面へのビジネス拡張により、eスポーツへの参入を戦略遂行の加速につなげる考え。

また、エンタテインメント事業の将来の柱として育成するとともに、次世代顧客への認知度向上などにもつなげる。

eスポーツの成長・発展を目指すとともに百貨店等各社との協業進める

今回の株式取得により、J.フロントリテイリンググループは、XENOZとともにeスポーツの成長・発展を目指す。また、新たな体験価値の創出に向けて、XENOZとパルコや百貨店などのグループ各社との協業を進める。

XENOZはeスポーツの主要大会で好成績を収める老舗プロチーム「SCARZ」を擁するだけでなく、自ら大会・イベントの企画・運営を行うなど、eスポーツ創成期から業界をリードしてきた。

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