LINE、web3エコシステムの拡大目指しUAEで財団設立

LINE(東京都新宿区)のグループ会社で暗号資産事業を行うLINE TECH PLUS(LTP/シンガポール)は4月17日、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする非営利団体「Finschia Foundation(フィンシア財団)」を設立していたことを発表した。設立は3月31日。グローバル規模でのweb3エコシステムの拡大を目指す。
「フィンシア財団」は、2022年12月にLTPが発表した「トークンエコノミー2.0」戦略の一環として設立。財団は、LINEが独自開発した「LINEブロックチェーン」の第3世代のブロックチェーン(分散型台帳)ネットワーク「Finschia(フィンシア)」と暗号資産「LINK(リンク)」の運営を行っていく。なお、第2世代のブロックチェーンネットワーク「Daphne(ダフネ)」は、フィンシアに統合される。
同財団は、「Blockchain for All」というミッションのもと、web3ユーザーとともに持続可能なトークンモデルの実現を目指していくとしている。今後は、コミュニティーによる意思決定が可能なオンチェーンガバナンスや「LINK」のスマートコントラクトなどの機能を通じて、誰もが参加できるブロックチェーンプラットフォームを構築する考え。なお、エコシステムの拡大に貢献したユーザーには貢献報酬が支払われる。
同財団は今後、フィンシアのパブリックチェーン化を目指し、パートナー企業とともに、「透明性のあるトークンエコノミーを構築していくという。
なお、LTPは、LINEの暗号資産・ブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesis(ラインジェネシス)傘下の企業。LINEはNFTの総合マーケットプレイス「LINE NFT」の運営や、ブロックチェーンゲームの展開など、web3事業を進めている。