明電舎ら、メタバースで安全教育 実際の事故を疑似体験

  • 印刷
  • 共有
安全伝承館での教育の様子(出所:インフィニットループ)
安全伝承館での教育の様子(出所:インフィニットループ)

インフィニットループ(北海道札幌市)は10月17日、明電舎(東京都品川区)と共同で、社員向け安全教育の強化を目的とした「メタバース安全伝承館」を開発したと発表した。

事故事例をCGで再現、視覚的に理解させる

同館は2022年5月、明電グループとの共同開発「メタバース安全体感教育」の実績を応用したもので、現実の安全伝承館の機能をメタバース上で再現できる。パネル展示されている事故事例をCGで再現することにより、発生事象を視覚的により深く理解させるよう工夫している。

明電グループは2020年、明電グループ社員の安全意識の向上を目的として、静岡県の沼津事業所内に「安全伝承館」を開設した。同施設では、過去に発生した事故件数の推移や安全への取組みに関する年表や過去の事故の概要、再発防止対策のパネル展示、災害経験者のインタビューなどを展示している。

現在、コロナ渦などの影響により、来場は難しい状況にある。そこで今回、インフィニットループは、メタバースによる安全伝承館を開発した。同社は今後も、メタバース技術の活用を通じて、労働災害の安全教育を含めさまざまな分野で貢献していく考えだ。

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)

関連記事