亀岡市、メタバース活用 歴史文化資源をデジタル化へ

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(出所:乃村工藝社)
(出所:乃村工藝社)

乃村工藝社(東京都港区)は11月30日、stu(同・渋谷区)が受託した京都府亀岡市「亀岡市デジタル文化資料館構築業務」に参画すると発表した。

今後は、亀岡市文化資料館が所蔵する文化財をはじめ、市内各地の伝統芸能・祭事・風習・自然などの歴史文化資源をデジタルデータ化して記録・保存する。公開開始は2023年春予定。取り組みの概要は以下のとおり。

タイムスリップしたような体験ができる

亀岡市周辺は奈良時代から豊穣の地として重視され、多くの寺社が建立された。また歴史上、重要な事件の舞台であったことから、数々の貴重な文化財が残されている。

同プロジェクトでは「亀山城下町内外のくらしと歴史」「保津川と古都・京都とのつながり」「国分寺と仏教文化」をキーワードに、大正時代に爆破・破却となった亀山城をメタバース空間で復元するなど、タイムスリップしたような体験ができる空間設計を構築する。また空間内にはデジタル文化資料館などの施設を設け、その魅力を発信する。

亀岡市の桂川 孝裕市長は「今回の取り組みは現存するものだけでなく、失ってしまった文化財や当時の人々の暮らしに触れる貴重な機会になる」とコメントしている。

乃村工藝社は1892年創業、商業施設・ホテル・企業PR施設・博覧会、博物館などの企画、設計、施工から運営管理までを手がけている。

stuはローカル5GやXR、メタバースなどの先端技術開発を活用し、建築・ビジュアルデザインなどの空間演出・コンテンツ制作などを展開している。

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