リコー、メタバース活用 3DGショールーム作成がより簡単に

リコー(東京都大田区)は11月18日、コシック(同・渋谷区)のメタバース写真撮影クラウド「COSICフォトスタジオ」が、リコーが提供している360度バーチャルツアー作成サービス「RICOH360 Tours」と「THETA 360.biz」でも利用できるようになったと発表した。
RICOH360 ToursとTHETA 360.bizはこれまで、多くの不動産事業者に活用されている。今後は、「COSICフォトスタジオ」を活用し、誰でも簡単に3DCGショールームが作成できる。また不動産物件の着工・竣工される前でもバーチャルツアーの作成が可能になる。
バーチャルツアー簡易作成化によりコスト削減に期待
バーチャルツアーの作成には、360度画像の撮影が必要なため、新築・中古に関わらず物件が完成していなければ作成することができなかった。今回の連携により、不動産事業者は物件の着工・竣工される前でもバーチャルツアーを作成し、顧客へ共有することが可能になる。
不動産業界では、よりリアルな居住空間を演出するために、実写の360度画像にCGの家具データを配置する「バーチャルホームステージング」を行っている。制作は基本、3Dパース制作会社に委託し、作成には資料の受け渡しやチェックバックなど多大な工数や十数万円の費用がかかっている。
こうした課題を解決するため、同社は今回、コシックのメタバース写真撮影クラウドを、同社サービスに組み込むことを決めた。今後も、COSICフォトスタジオとRICOH360 ToursおよびTHETA 360.bizの連携により、不動産事業者の新たな選択肢となることを目指す考えだ。