乃村工藝社ら 従業員の「元気度」が見える、メタバースオフィスを無料公開

乃村工藝社(東京都港区)の「NOMLAB」(ノムラボ)とH2L(東京都港区)は10月27日、リモートワークとオフィスなど複数拠点コミュニケーションの量と質の3倍アップを目指す、「メタバースオフィス」のβ版を無料公開した。
リモート勤務などの普及で課題となっているコミュニケーションの希薄化に対し、従業員の「元気度」や「リラックス状態」を可視化・共有することで、メンバー同士がつながるきっかけを作る。
状態をアバターに自動反映 業務の最適配置にも
両社は今回、視覚や聴覚、位置覚、重量覚や抵抗覚などの様々な体の感覚を共有する「BodySharing技術」を活用。従業員がふくらはぎに筋変位センサデバイス「FirstVR」を装着することで、「元気度」や「リラックス状態」などを測定し、アプリを通してメタバースオフィス内のアバターに自動で反映させる。
従業員同士でお互いの状態が共有できるため、相談のタイミングを見計らったり、業務を依頼できる状態かどうかの配慮が生まれたりといったコミュニケーションが取りやすくなるという。

測定したデータは細かく記録されるため、従業員の変化に気づくことができ、業務の最適配置にもつながる。
なお、FirstVRのデバイスがなくても、「元気度」と「リラックス状態」の手動切り替え、チャット、音声通話、画面共有などの機能は使用できる。
推奨環境
- Windows版: Windows 10、Windows 11
- Mac版: macOS 10.13 High Sierra 以降
- iOS版(FirstVR用測定アプリ): iOS 12 以降