NTT、ドコモのメタバース空間にデジタルツイン技術を試験実装

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 脳波の違いをアバターがまとうオーラの色や形状で表現(左)、ペット型Another Meがプレイヤー同士をマッチングしてくれる(右)(出所:NTT)
脳波の違いをアバターがまとうオーラの色や形状で表現(左)、ペット型Another Meがプレイヤー同士をマッチングしてくれる(右)(出所:NTT)

日本電信電話(NTT/東京都千代田区)は2月1日、NTTドコモ(同)が提供するメタバース空間にデジタルツイン(リアルの情報を仮想空間に再現する技術)を試験的に実装すると発表した。コミュニケーションを通じた他者や社会との繋がりの構築支援のための技術を開発し、新たなコミュニケーション基盤の社会実装を目指す。

同社はデジタルツインコンピューティング(DTC)の取り組みの第一歩として、他者や社会との繋がり作りを支援するため、具体的には以下の開発を行う。

  • 脳内表象可知覚化技術
    通常のコミュニケーションでは伝えきれない感情や認知などの感性状態を可視化する。他者の捉え方・感じ方の理解を促進し、コミュニケーションの量・質を高める。
  • 個人性抽出技術
    個人の行動に影響を与える性格・価値観を学習し、価値観にあった行動を再現できるようにする。価値観の一致度合いを測定して合う人を探すことが可能になる。
  • 個人性再現対話技術
    設定した性格や趣向に応じて一貫した言動が可能なAIを実現する。個人の特性に基づき自律的に行動する人のデジタルツインを実現するための要素技術になる。

同社はDTCにおいて、4つの技術(「気持ちを伝えるコミュニケーション技術」「人と共に成長・共存する分身技術」「未来社会の姿を探索する技術」「地球と社会・経済システムの包摂的な平衡解を導出する技術」)の実現を目指している。個人の心や生活を充実させながら、調和的な社会を実現する技術だという。

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