SMBC日興証券とハタプロ、web3新会社設立　日本の文化芸能を支援

SMBC日興証券（東京都千代田区）と、IoT・AI・ロボット等のデジタル技術を提供するハタプロ（京都府京都市）は4月6日、グローバルなコミュニティ構築を事業とする新会社「Proof of Japan」を設立した。ブロックチェーンなどweb3技術の活用によって日本の文化・芸能の国際競争力向上を目指す。

両社は、NFTアートの産官学連携の事業の経験から、日本の文化・芸能の経済価値の向上にはグローバルな支援の体制が不可欠という考えで合意。グローバルな支援グループ形成を目的として新会社を立ち上げた。なお、出資比率はハタプロが86%、SMBC日興証券が14%となっている。将来的にはweb3やメタバースの技術を活用したサロンを構築するという。

新会社Proof of Japan（東京都港区）は、主に日本の文化・芸能を支援するグローバルなweb3コミュニティの構築と会員制サービスの提供、 日本の文化・芸能について次世代に継承するワークショップの開催、人材育成の支援を行っていく。

NFTで日本の価値観を世界に発信

両社はSMBC日興証券の金融・イノベーション領域での知見と、ハタプロのAI・ロボット企業としての技術力、企業や自治体との連携の経験をかけ合わせ、企業や団体、個人とのオープンイノベーションによって新会社の事業を成長させていく考え。

また、2022年7月、SMBC日興証券のオープンイノベーションチーム「Funder Storm」とハタプロは、新会社設立に先駆けて「NEO KYOTO NFT ARTs」を行った。京都の学生に未来の京都をイメージしたアート作品を制作してもらい、NFT化。NFTは国内外へ向けて展示・販売し、収益は京都市の教育と学生に寄付した。同取り組みにおいては、SMBC日興証券がプロジェクトの企画、NFTのノウハウ提供、ハタプロがオンラインコミュニティの構築やNFT発行、メタバース空間の構築等の技術面を担当した。