仮想×リアルで地方創生 東武トップツアーズ、地域の魅力をメタバース化

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メタバース画面のイメージ(出所:東武トップツアーズ)
メタバース画面のイメージ(出所:東武トップツアーズ)

旅行会社の東武トップツアーズ(東京都墨田区)は3月15日、地域に実在する観光名所、文化財、特産品などの観光資源をメタバース空間上に再現し、その魅力を国内外に発信する「地方創生メタバース」の公開を発表した。自治体や地域に対し、デジタル技術を活用し地方創生を支援する。2023年4月以降、全国の同社支店を窓口とし、メタバース導入の支援やその他ソリューションの提案を行なっていく。

「地方創生メタバース」では、実在する観光名所、文化財、特産品などの観光資源をメタバースで再現。メタバース空間上での周遊や、住民と国内外の利用者のアバターを通じたコミュニケーションが可能になる。

アプリのインストール不要で、誰でも利用できるため、観光や移住のPRに容易に活用できる。2022年9月に開催された「ツーリズムEXPOジャパン2022」においてデモンストレーション版を公開し、すでに佐賀県、宮城県村田町、和歌山県田辺市龍神村などの地域で活用が始まっているという。

同社は今後も、メタバース空間上で地域の特産品やお土産を販売するオンラインショップの開設や、LINEとの連携など機能の拡充を予定。地域の知名度アップや情報発信、関係人口の創出、特産品の販路開拓など、地域の課題に対し、デジタル技術を活用したソリューションの提供を行なっていくとしている。

なお同社は、メタバース関連事業として、デジタル人材の育成を目的とし、大学生を対象としたメタバース構築研修なども行っている。

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