熊本県、ふるさと納税返礼品でNFTを提供 

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出所:熊本県
出所:熊本県

熊本県は8月24日、くまもとDMC(熊本県熊本市)とMetagri研究所を運営する農情人(千葉県船橋市)と共同で、NFT(非代替性トークン)を活用したふるさと納税返礼品の提供を開始すると発表した。8月25日から、返礼品として、希少性の高い晩秋トマト「日の宮」と「くまもとトマトNFT」を5セット限定で提供する。

今回の取り組みは、ふるさと納税とNFTを掛け合わせることで熊本県の魅力を発信し、地方創生に貢献することがねらい。トマトの「日の宮」の名前は、山都町にある幣立神宮の別名からとっている。「くまもとトマトNFT」は、熊本のトマトと日の宮の神様を主役に、背景には「熊本城」「阿蘇」「通潤橋」といった熊本の観光名所を採用した。NFTの保有者には、トマト「日の宮」を生産する農園のオンラインツアーやMetagri研究所の限定コミュニティへの参加権などの特典が付与される。

寄付金額は、一口3万円で転売することのできないソウルバウンドトークン(SBT)での発行となる。なお、29日時点で5点すべて売り切れている。

Metagri研究所は農業とデジタル技術を掛け合わせ、地元の農家と消費者が直接つながる可能性を模索し、地方創生に貢献することを目指している。これまでに日本各地の自治体とプロジェクトを行っている。

熊本県は、トマト生産地として知られ、特に山都町は夏秋トマトの産地として、美味しさと多様性が評価されている。同県は、このプロジェクトを通じて、多くの人々に熊本県のトマトや山都町の魅力を伝え、興味や関心を持ってもらいたいとしている。

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