戸田市、NFTをふるさと納税返礼品に 伊藤忠テクノと実証

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埼玉県戸田市と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC/東京都港区)は11月30日、NFT(非代替性トークン)とAR(拡張現実)アプリを活用し、同市の魅力発信、彩湖・道満グリーンパークへの誘引に関する実証実験を行うと発表した。

実証実験では「ふるさと納税3DとだみちゃんNFT返礼品」と「AR写真が撮れるアプリ」の2つの事業を行い、これらを掛け合わせることによる相乗効果効果を検証する。

NFTのふるさと納税返礼品など2つの事業

ふるさと納税3DとだみちゃんNFT返礼品

戸田市の戸田ヶ原自然再生キャラクター「とだみちゃん」を伊藤忠テクノソリューションズの技術で3D化及びNFT化。新たなふるさと納税返礼品として、彩湖・道満グリーンパーク・BBQガーデンの「器材レンタル楽々お任せプラン」とセットにし提供する。なお、ふるさと納税であるため戸田市民は対象外となる。

AR写真が撮れるアプリ「CLoVAR(β版)」

​3Dとだみちゃんと一緒に写真が撮れるwebアプリをリリースする。ふるさと納税寄付者は限定版のとだみちゃんを使用して撮影できる。寄付をしていなくても、特定の3DデータはAR環境で撮影可能。

ふるさと納税返礼品として、デジタル技術の代替品が注目

CTCはAR環境開発と、NFT返礼品の3Dデータ作成からNFT化、配信までをトータルに担った。AR環境は、ゲームの映像や音を処理するツールを活用しCTCが独自に開発したもの。Webブラウザ上で3Dデータの高速処理を可能にする技術も採用し、利用者は専用のモバイルアプリを使わずに3Dデータの映像を閲覧できる。

ふるさと納税の返礼品として、近年、地元特産品に加えて、現物提供できない天然記念物、城などの文化財について、デジタル技術を活用した代替品の検討が進んでいるという。ブロックチェーン技術でデータに資産価値を持たせるNFTの仕組みは新たな地場産品を生み出す手段として注目されている。

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