アビームコンサルティング、従業員の健康管理にweb3技術活用の実証実験

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(出所:アビームコンサルティング)
(出所:アビームコンサルティング)

アビームコンサルティング(東京都千代田区)は6月28日、ブロックチェーン(分散型台帳)ゲームの開発・運営を行うHEALTHREE(シンガポール)と共同で、web3技術を活用し従業員の健康管理に関する実証実験を行うと発表した。同社の従業員を対象にブロックチェーン技術を活用したweb3ヘルスケアアプリ「HEAL-Ⅲ」による運動習慣改善効果を検証する。

同社は、従業員の心身ともに健康的な働き方を支援するウェルビーイング経営に注力しており、webアプリ「Business Athlete Conditioning Level(BACL)」を活用し、従業員のパフォーマンス向上・健康改善を支援している。今回、ウェルビーイング経営のさらなる加速のため、BACLによって健康習慣の改善が必要とされた従業員へ、HEALTHREEが提供する「HEAL-Ⅲ」を導入し、運動習慣改善・健康意識向上を図るとしている。

(出所:アビームコンサルティング)
(出所:アビームコンサルティング)

同実証実験では、BACLの運動習慣スコアが基準に届かない従業員100名が「HEAL-Ⅲ」を使用する。利用者はアプリ上で多様なアクティビティに参加し、報酬としてトークン(暗号資産)を受け取ることができる。また、社内ツールと「HEAL-Ⅲ」を連携することで、従業員同士のコミュニケーションが生まれ、健康管理のモチベーション維持につながると見ている。

同社は、GameFi(ゲームにDeFi〈分散型金融〉を掛け合わせたブロックチェーンゲーム全般)要素を含む「HEAL-Ⅲ」の導入で、従業員の運動習慣を改善し、健康経営を実現したい考え。実証実験は、同社従業員100名を対象に、2023年8月上旬から約3カ月間実施される。

両社は、企業のウェルビーイング経営の強化を目指し、より健康的で活気ある職場環境の構築に向けて連携を進める考え。アビームコンサルティングは、同実証実験を通し、これまで培ってきたweb3などの専門性の高いデジタルテクノロジーの知見を活用し、企業の健康経営をデータに基づいて実現するソリューションとして提供することを目指す。HEALTHREEは、将来的にはより多くの企業を対象に、「健康が資産になる世界」の実現に向けて、新しい健康経営ソリューションを提供していくとしている。

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