渡辺創太氏のweb3テック企業が渋谷区と連携

日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」ファウンダーの渡辺創太氏が設立したweb3テック企業Startale Labs(スターテイルラボ/シンガポール)は3月8日、渋谷区とスタートアップ・エコシステムの形成に関する連携協定を締結したことを発表した。Astar Networkを活用したweb3事業開発を推進する目的だ。
Astar Network上でのdApp(分散型アプリ)やインフラの開発や、企業との研究開発やweb3コンサルティングを行う上で、社会実装を実現可能なものとするためには行政や自治体と協力することは必須だったという。
今回の連携協定での実施内容は、「スタートアップ・エコシステム形成に関すること」、「web3スタートアップの支援に関すること」、「ハッカソン等のイベントの開催に関すること」の3つ。ハッカソンとは、新しい技術製品やソリューションを構築するために人々が集まり、短期間で集中して開発を行う共同イベントのこと。
協定をもとに、渋谷区を拠点としてAstar Network及びweb3エコシステムを形成するための、イベントやハッカソンや、強力なパートナー・エコシステムと共に、長期的に社会実装を目指したAstar Network上で大規模なweb3プロジェクトの実施を目指していくという。
渡辺創太氏のもと、日本のweb3業界をけん引
同社は2023年1月に設立され、パブリックブロックチェーンでのdAppsやインフラの開発、独自プロダクトの開発、企業へのR&Dやコンサルティングの提供を行ってきた。
同年2月には博報堂キースリー(東京都港区)と協業しトヨタ自動車(愛知県豊田市)を協賛に迎えたハッカソンの実施を行った。また、日本のweb3業界をけん引しイノベーションを実現していくため、同月に国内web3事業のコンサルティングから開発までを一気通貫で行う日本子会社、Startale Labs Japanを設立するなどしている。