博報堂キースリー、AstarGamesらと商品開発DAOサービスを提供

博報堂キースリー（東京都港区）は8月9日、分散型自立組織（DAO）の仕組みを活用した企業と顧客共創型の商品開発ソリューション「新！商品開発」の提供を開始した。調査・商品開発の手法や顧客とのエンゲージメント施策として、企業に展開していく考え。サービス提供にあたっては、同社はAstarGames（同・渋⾕区）や、ガイアックス（同・千代田区）と連携する。

DAOとは、ブロックチェーン（分散型台帳）を基盤とした中央集権的な管理を必要としない組織のこと。

同サービスは、企業のマーケティングを支援してきた博報堂グループ、web3サービス・ゲームの企画や開発、運用を行うAstarGames、DAOの設計や運用、コンサルティング実績を有するガイアックス、3社のノウハウを融合させた商品開発DAOの実装ソリューションになるという。

DAOを活用しアイディア開発から調査・コンセプト策定、商品開発、販売といった一連の過程により深く顧客を巻き込むことで、生活者のニーズを反映した事業・商品を開発できるとしている。

第一弾のAstarGamesとのソリューションは、商品開発DAOの提供を予定。商品開発にゲームの要素を取り入れることで、顧客が楽しみながら商品開発に参加できる体験を提供する。

第二弾のガイアックスとのソリューションでは、商品開発DAOに関心ある企業に対し、コンサルティング＆オンボーディングサービスを提供する。マーケティング・事業戦略の設計から、プロジェクトの策定、PoC施策の計画まで、商品開発DAOを導入したい企業のオンボーディングを支援する。

web3企業である博報堂キースリーは2022年12月、博報堂（同・港区）とStartale Labs（シンガポール）のCEO渡辺創太氏が共同で設立した。web3ハッカソンの開催や、データウォレットを活用したNFT（非代替性トークン）プロモーション施策など、多くの生活者がweb3に参加できる社会の実現を目指している。