共同でDAOの構築やトークンエコノミーの確立 エルテスとネクスグループ

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DAOの概念図(出所:エルテス)
DAOの概念図(出所:エルテス)

企業のデジタルリスク回避を支援するエルテス(東京都千代田区)は12月26日、メタバースやデジタルコンテンツ事業などを行い、暗号資産(トークン)の発行も手掛けるネクスグループ(岩手県花巻市)と資本業務提携することを発表した。両社はトークンエコノミーに関するセキュリティサービスの実装やトークンエコノミーの確立、トークンの取引量アップなどを目指す。

「トークンエコノミー」はNFT(非代替性トークン)などを通じて形成される経済圏のことを指す。今回の提携で、エルテスにネクスグループの持つトークン取引の知見やブロックチェーン(分散型台帳)技術が加わり、エルテスはトークンエコノミーに関するセキュリティサービスの実装を推進する。さらに、ネクスグループのトークンや取引所を活用し、「web3タウン」を表明する岩手県紫波町にて構築するDAO(分散型自立組織)におけるトークンエコノミーを確立させる狙い。

また、ネクスグループは、同社発行の「ネクスコイン」等のトークンが、エルテスが自治体と構築するメタバースやDAO上で通貨として取引されることによる流通量の増加や価値向上を目指すという。

トークンエコノミーの確立に注力 グループ会社の取引に活用も視野に

エルテスは「DX推進事業」で紫波町と連携し、DAOの構築支援やメタバース上のスマートシティ構想など、web3領域の事業に取り組んでいる。また、同社はweb3の事業展開にはDAOやメタバース上におけるトークンエコノミーの確立が不可欠と考えており、エルテス傘下でスマートシティの構築支援などを行うメタウン(東京都渋谷区)が推進する不動産領域においても、取引でのトークンの活用を視野に入れているという。

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