三井物産がweb3事業へ参入 香港アニモカブランズと提携

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(出所:三井物産)
(出所:三井物産)

三井物産(東京都千代田区)は6月19日、ブロックチェーン(分散型台帳)技術とデジタル資産を中心にweb3事業を展開する大手企業Animoca Brands(アニモカブランズ)との資本業務提携および戦略的パートナーシップに関する覚書を締結した。

両社は協業により、三井物産の消費者ビジネスから産業ビジネスまでの多様な知見、パートナーや顧客とのネットワークを活用し、日本国内のweb3の普及とイノベーションに寄与する新たなビジネスの創出を目指す。

また、ウェルネス領域や脱炭素・カーボンクレジット領域におけるブロックチェーン技術の応用など、さまざまな分野での共同事業の開発や合弁会社の設立など、幅広い領域での戦略的パートナーシップを加速し、社会課題の解決を目指すという。

三井物産は、今回の提携を通じて、ブロックチェーン技術とデジタル資産の分野でのビジネスを強化するねらい。デジタル社会の発展と顧客の豊かな暮らし実現に寄与するとしている。

アニモカブランズとは

アニモカブランズは香港を拠点とし、デジタルエンターテインメント、ブロックチェーンの領域でデジタル財産権の推進と相互運用型メタバースの確立を目指す世界有数のweb3企業だ。

同社は、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーの、web3に関する世界展開を支援する目的の戦略的子会社としてAnimoca Brands(アニモカブランズジャパン/東京都港区)を2021年10月に設立しているが、今回の提携は香港の本体との提携。

なお同社は2023年3月、日本電気(NEC/東京都港区)とも提携している。web3分野において、IPなどのエンターテインメントを出発点としたデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的とし、基本合意書を締結した。

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