ガイアックス、新会社でDAOの法人業務代行サービスを開始

DAO（分散型自律組織）のコンサルティング・実務支援を行うガイアックス（東京都千代田区）は10月10日、新会社DAOエージェンシー（同）を設立し、DAOの法人業務の代行を行う新サービスを開始した。

DAOは、従来の組織体制とは異なり、代表者や管理者がおらず、メンバーの投票などによって意思決定が成される「自律して動く組織」のこと。日本ではDAOに関する法整備が進んでおらず、DAOが法人格を持たないため、サーバーやオフィス契約、クレジットカードの登録などにおいて法人契約ができないといった課題が生じていた。

今回、同社が始める「DAOX法人業務代行サービス」は、DAO運営で必要となる法人業務を代行するもの。従来の課題を解決する「メンバー個人に依存しない契約形態」「幅広い法人業務代行」「暗号資産での決済」といった特長を持つ。これにより、DAOが特定の個人に依存することなく、自律分散の形を保った運営が可能になるという。

具体的には、業務を代行するケース、契約主体としてサービス提供者との間に入るケース、法的に代理を行うケース、DAOの構成員となり代表するケース、などそれぞれの組織に応じて、個別にサービス提供を行うとしている。

同社はweb3やDAOが、個人が主役となるフラットなコミュニティの実現に重要な技術であると考え開発を続けてきた。これまでにDAOの仕組みを取り入れたシェアハウスや採用プロジェクトなどを支援している。