ハッシュポートグループとKDDI、web3領域で協業

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(出所:HashPort)
(出所:HashPort)

HashPort(ハッシュポート/東京都港区)、子会社のHashPalette(ハッシュパレット/同)は7月25日、KDDI(同・千代田区)と、web3領域での協業に向け基本合意書を締結した。両社は複数領域でサービスの融合について検討し、web3時代の新たな日常体験の創出とブロックチェーン(分散型台帳)技術の社会実装を加速化させる考え。

ハッシュポートグループは2018年よりブロックチェーン領域に取り組んできた。譲渡不可能なNFT(非代替性トークン)であるソウルバウンドトークン(SBT)やweb3ウォレットの基盤を提供するハッシュポートと、NFT領域の子会社であるハッシュパレットで、web3の社会実装を推進する。

同社は、2025年開催の大阪・関西万博で展開されるデジタルウォレット「EXPO 2025 デジタルウォレット」に協賛することを7月18日に発表している。

KDDIは、クリエイターが価値を生み出し対価を得られるクリエイターエコノミーの創出を目指し、2023年3月にメタバース・web3サービス「αU(アルファユー)」の始動を発表した。

両社は、KDDIが有する5G通信とAR・MR技術を活用した都市体験やweb3サービスの知見と、ハッシュポートグループのweb3事業に関するノウハウや技術を掛け合わせ、日本でのブロックチェーン技術の社会実装加速化と、ユーザー体験の創出、クリエイターエコノミーのさらなる発展を目指す。

具体的には、下記の内容を中心に協業に関する協議を進めていく。

  • ハッシュポートグループが提供するX to Earnプロダクト等のサービス群に関する協業
  • KDDIが提供する「αU market」におけるPalette Chain(ハッシュパレットが開発したデジタルアイテムを発行・管理・流通するためのブロックチェーンネットワーク)対応とハッシュポートグループによる「αU market」へのNFT提供
  • KDDIが提供する「αU wallet」におけるPalette Chain対応とハッシュポートグループ提供サービスの「αU wallet」対応
  • SBTをはじめとするトークン技術を活用した新規事業の共同検討
  • 新たなユーザー体験を創出するweb3コンテンツの共同検討
  • KDDIのPalette Chainコンセンサスノードへの参加検討

両社はこの提携を出発点とし、web3の大きな契機になりうる機会を捉え、Web3時代の新たな日常体験の創出を両社で目指していくとしている。

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