レコチョクとSBINFT、音楽NFTの二次流通を可能に 著作権にも対応

大手インターネット総合金融グループであるSBIグループのSBINFT(東京都港区)とSBI VC トレード(同)は6月23日、レコチョク(同・渋谷区)と音楽を聴く権利がついたNFT(以下音楽NFT)の流通に関する取り組みで協業することを発表した。両社はNFTを安全に利用できる環境を整備することで、音楽業界やNFT市場の健全な発展を目指すとしている。
協業の内容としては、レコチョクは自社基盤を使って発行・販売するNFTの二次販売においてSBI VC トレードの「SBI Web3ウォレット」を採用する。また、音楽NFTの二次流通において、著作権処理を推進していく。
レコチョクが運営する「murket」(ミューケット)は、レコード会社をはじめとするコンテンツホルダーがオンラインストアを開設し、デジタルコンテンツ等を販売することができるECサービス。2022年1月よりNFTの販売機能をリリースし、これまで200種類のNFTの販売をサポートしている。
今回の協業により、murketで販売する音楽NFTのうち、権利者が希望した音楽NFTは、著作権使用料の支払いを前提に、審査承認済みのアーティストが作るNFTだけを取り扱うパブリックチェーン型NFTマーケットプレイス「SBINFT Market」内の「murket Second Market」上で、ユーザーが売買できるようになる。なお、murketで販売した音楽NFTの二次流通は、現時点ではSBINFT Market上のみ可能だ。

なお両社は同サービスの利用範囲を日本国内に限定することで、著作権管理団体への報告処理がスムーズに行うことができるとしている。ユーザーは、権利者の著作権侵害を懸念することなくNFTの売買を行うことができる。
SBINFTとSBI VCトレードは、一般消費者がNFTを安全に利用できる環境を整え、web3領域のビジネスを推進すべく、レコチョクは、権利者の利益を守り音楽業界やNFT市場の健全な発展に寄与すべく、協力して事業を推進していくとしている。