伊藤穰一氏を講師に迎えweb3人材輩出を目指す講座を開講　千葉工業大学

千葉工業大学（千葉県習志野市）は2月6日、ポッドキャスト（音声配信）番組の制作などを手掛けるPitPa（東京都渋谷区）の協力のもと、web3人材輩出のための教育プログラムを開発し、開講することを発表した。学生や社会人に向け、2023年4月より開始する。

PitPaはこれまで同学変革センターの伊藤穰一氏のポッドキャスト「JOI ITO PODCAST 〜変革への道〜」を制作し、web3やブロックチェーンなどの最新技術の情報を発信してきた。講座では伊藤穰一氏をはじめ、ブロックチェーン（分散型台帳）技術や暗号資産（トークン）などのテクノロジーを支える専門家が登壇し、基礎知識から応用まで学ぶことができるという。同学の学生だけでなく他大学の学生や、社会人をも対象とすることで、次世代を担うweb3人材を多方面からサポートする狙いだ。

講座内容は実践形式の教育プログラムとなっており、トークンや投票システム、web3関連ツールについてカリキュラムが組まれる。さらにはweb3の理念である「分散型」の考え方により、受講者同士が学び合う環境を整備するなど、講座運営自体にもweb3の手法を取り入れ、実際に手を動かしながらweb3の知識を身に着けることが可能だという。なお、同講座修了後、学修歴証明書はNFT（非代替性トークン）で発行される。

将来的には他大学や企業に展開しDX加速させる狙いも

2023年4月より、まずは「web3概論」としてブロックチェーン技術の基礎からスタートし、その後中級編、上級編のクラスも作ることで、将来的に web3 領域での就業が可能となるような学習機会や実践の場を提供していくという。

両社はこれまで web3 技術を使った学修歴証明書をNFT で発行するなど、組織と人をブロックチェーン上でつなぐ技術を共同で開発してきた。今後も各種プロジェクトの開発に連携して取り組み、他大学や企業に展開を進めることで社会全体のDX推進に貢献していくという。