凸版印刷がweb3支援事業、企業向けNFT認証ソリューション提供

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NFT認証シリーズの概要と「HAYACAWAわん」の画面イメージ(出所:凸版印刷)
NFT認証シリーズの概要と「HAYACAWAわん」の画面イメージ(出所:凸版印刷)

凸版印刷(東京都文京区)は4月10日、企業などのマーケティングにおけるNFT(非代替制トークン)活用を支援する「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」を発表した。サービスの提供開始は同日で、NFT購入者限定コミュニティの参加権を安全に認証・付与するサービスによって、web3時代の企業のNFT活用を支援する。

第1弾として、企業が発行するNFTの保有者にコミュニティ参加権を発行する「はやくてかわいい」NFT認証ツール、「HAYACAWAわん」を開発。2023年2月より協業している、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用したweb3関連開発を行うScalably(同・港区)と共同で開発した。

NFT保有者のみが参加できるコミュニティを構築し、対象者へ参加権を発行するもので、同ツールの活用により、NFTを起点としたファンコミュニティを構築することができる。芸能事務所やアニメ制作会社、メーカーらは、安全な形でのNFTコミュニティ形成とマーケティングが可能になるという。

企業はファンとのダイレクトな交流が可能となり、ファンにとってのNFT価値向上を目指すことができる。同社は、NFT導入から販売・配布、マーケティングなどNFT事業全般の支援を行っており、NFTマーケティングにおける認証基盤としても同ツールの活用を推進していく。

NFT、メタバースなどweb3事業で売上10億円目指す

同社は、同ツールを筆頭に、webサイト閲覧権やイベント・店頭でのNFT認証など、NFT活用の需要に合わせ、「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」のサービスを充実させ、2023年度のうちに第2弾、第3弾を発表する予定。また、NFT、メタバース、クリエイター経済、web3マーケティング支援などのweb3事業において、2025年度までに売上10億円を目標とする。今後も、サービスの開発・提供によりweb3の社会実装を促進し、安全にweb3技術を活用できる社会の実現を目指すという。

同社はこれまでのマーケティングの知見を生かし、web3技術を用いたマーケティング支援を行うweb3専門組織「web3 Marketing Unit」を立ち上げた。NFTを活用したプロモーションや、企業のファンコミュニティ・DAO(分散型自立組織)構築、NFT・トークンを活用した報酬プログラム、メタバース構築など、web3領域における事業創出を推進している。

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