TOEICの結果をブロックチェーン技術でデジタル化

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デジタル認定証の利用イメージ(出所:国際ビジネスコミュニケーション協会)
デジタル認定証の利用イメージ(出所:国際ビジネスコミュニケーション協会)

日本でTOEICテストを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC/東京都千代田区)は1月31日、TOEIC Program公開テストにブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用したデジタル公式認定証を導入することを発表した。TOEICのテスト結果を改ざんできない形でデジタル化することが可能となり、オンラインでスコア提出ができるなど、TOEICの利便性の向上が見込めるという。

デジタル公式認定証は、クラウド事業などを行うサイバーリンクス(和歌山県和歌山市)が提供する、ブロックチェーンを利用したデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」を利用する。同サービスは、ブロックチェーン証明書の世界標準規格「Blockcerts」に準拠しており、書類が改ざんされていないこと(完全性)、書類の発行元が正しく信頼できること(真正性)を担保する。検定の認定証の他には、証憑や保証書、教育機関の修了証や卒業証書などにも利用されているという。

紙の認定証を廃止 ぺーバーレスで脱炭素にも貢献

IIBCによると、大規模検定試験におけるデジタル公式認定証の発行は日本初。デジタル公式認定証の配布は2023年4月実施の公開テストより行われる。

なおデジタル公式認定証の導入に伴い、2023年11月の公開テストより紙の公式認定証を廃止(有料での発行は可能)する。IIBCは、このデジタル化によって紙の使用量や、印刷・郵送に伴って排出されるCO2を削減できるとしている。

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