東京国立博物館と凸版印刷、国宝をメタバースで展示

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バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」キービジュアル(制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷)
バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」キービジュアル(制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷)

東京国立博物館(東京都台東区)と文化財活用センター(同・台東区)、凸版印刷(同・文京区)は11月29日、メタバース空間上に開設した「バーチャル東京国立博物館」(バーチャルトーハク)において、同博物館所蔵の国宝89件を紹介する「メタバース展覧会」を開催すると発表した。

東京国立博物館創立150年記念バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」として、2023年1月17日から3月31日まで開催する。展覧会の開催に先駆けて、11月29日から、展覧会会場のエントランスであるバーチャルトーハク本館大階段をプレオープンし、展示内容の予告を開始した。

3部構成で開催 コラボ作品をNFTで販売、文化財保護に活用

第1部 「国宝を《知る》」バーチャル展示空間 開発イメージ(制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷)
第1部 「国宝を《知る》」バーチャル展示空間 開発イメージ(制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷)

縄文時代から現代まで続く「日本の美と心」を体感する芸術を全国各地で展開するプロジェクト「日本博事業」の一環として、3部構成で開催する。

  • 第1部「国宝を《知る》」:東京国立博物館所蔵の国宝全89件の基本的な情報を紹介するバーチャルライブラリー。
  • 第2部「国宝に《親しむ》」:凸版印刷と東京国立博物館が共同で制作したVR作品やデジタルアーカイブデータを活用し、国宝「松林図屛風」と国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマに、アバターとして作品に入り込んで鑑賞できる。
  • 第3部「国宝と《つながる》」:たかくらかずき氏など未来の日本の現代アートを牽引するアーティストが参加する。国宝を再解釈し、リスペクトアートという形で表現したコラボレーション作品をNFT(非代替性トークン)として販売する。収益の一部は、東京国立博物館に還元され、文化財保全等に活用される。

なお、展覧会はクラスター(東京都品川区)が開発・提供するメタバースプラットフォーム「cluster」上で行われる。

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