ブロックチェーン総合企業のHashHub、SBIグループに参画

ブロックチェーン総合企業のHashHub（東京都文京区）は2月28日、SBIグループに参画すると発表した。既存株主が保有する株式をSBIホールディングス（同・港区）と関連会社に譲渡する株式譲渡契約を締結した。株式譲渡実行後、HashHubはSBIホールディングスの連結子会社となる予定。

同社は個人・法人向けに、暗号資産・WEB3の専門リサーチサービスの「HashHubリサーチ」、貸し暗号資産サービスの「HashHubレンディング」、ブロックチェーン特化型コワーキングスペースの運営・提供を行っている。

同社の平野 淳也社長は「当社がSBIグループに参画することによって、グループ内でのシナジーが加速し、顧客へ今まで以上に大きな価値を提供することができると考えている」と述べた。株式譲渡後も平野氏が引き続き社長を務める。

SBIグループの既存サービスと親和性　「より洗練させる」

SBIグループでは、暗号資産交換業者であるSBI VCトレードにおける暗号資産取引所やWeb3ウォレット、ビットポイントジャパンにおける暗号資産取引所サービス、SBINFTではNFTマーケットプレイスを運営している。これらはHashHubが運営する各サービスと親和性が高く、HashHubがSBIグループに参画することで、各サービスをより洗練させることができると見込んでいる。

例えば、HashHubのリサーチ事業では近年法人顧客の割合が増加している。HashHubリサーチの活用と同時に、同社が事業構築を支援する取り組みの需要が高まっているという。支援や提案の選択肢として、SBIグループ各社のアセットと連携し提供を行うことで、顧客にとってより付加価値の高い提案が可能になる。

さらに、レンディング事業では各取引所サービスと連携することで利便性を高める。コンプライアンスやセキュリティのさらなる強化も可能となり「顧客にとってより安心できるサービスを作れる」（同社）という。

なお、株式譲渡日は3月31日を予定している。