学研と城南進研が業務資本提携 メタバースを用いた学習等で

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「FAMcampus」のイメージ図(出所:学研ホールディングス)
「FAMcampus」のイメージ図(出所:学研ホールディングス)

学研ホールディングス(東京都品川区/以下、学研)は11月25日、学習塾の運営などを行う城南進学研究社(神奈川県川崎市/以下、城南進研)と業務資本提携契約を締結したと発表した。両社はメタバースを用いた新しい学習サービスの協働開発等を行うなど、様々な教育ニーズに応えていくとしている。

教育業界は現在、少子化による学齢人口の伸び悩みを背景として、企業間競争が激しさを増しているという。また教育改革や入試改革、オンライン化・デジタル化などが急速に進んでいる背景もあり、両社は新しいマーケット・コンテンツ開発のため2022年8月に業務提携契約を締結した。今回、より中・長期的な協働関係を築くことを目的とし、業務資本提携契約の締結に合意した。

バーチャル教育空間を活用、オンライン学習塾の展開

具体的な検討内容としてはまず、メタバースを用いた新しい学習サービスの協働開発・展開を行う。学研が富士ソフト(神奈川県横浜市)との協働実証により開発したバーチャル教育空間「FAMcampus」を利用したオンライン学習塾の展開を進める。

FAMcampusでは、アバターを用いてバーチャル空間上の学習塾に登校し、授業や自習、面談など、リアルの学習塾に通うのと同等のサービスを受けることができるという。このメタバース空間で城南進研の個別指導のノウハウを活かす。

そのほかにも学習塾の連携、英語学習や学習アセスメント、乳幼児や社会人向けの教育サービスなどの分野で、両社の強みを生かしながら連携を強めるという。

上記の業務提携にあたり、学研は城南進研が保有する自己株式220,000株(発行済株式数の2.7188%、総議決権数の2.7197%)を取得し、新たに資本関係を構築するという。

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