フジテレビ、NFT活用した番組制作などで「web3メディアギルド」と提携

フジテレビジョン(東京都港区)は8月30日、Media-X(同・渋谷区)が発足したweb3メディアギルド「DAAAMO(ダーモ)」と業務提携を締結した。フジテレビとDAAAMOは、NFT(非代替性トークン)を活用した国内向け番組制作、中東・アフリカへの新番組展開プロジェクトなど、さまざまなプロジェクトを展開していく。
DAAAMOは、web3時代を日本が勝ち抜くことを目的にメディアマンが集結したDAO(分散型自立組織)として、2023年5月に発足。テレビ業界、出版業界、web業界など多様な媒体のメディアに携わる人が100人以上在籍し、情報共有やNFTプロジェクトの運営などを行っている。
両者は、今後、「NFTを活用した番組制作」、「中東・アフリカへの番組展開プロジェクト」の2つのプロジェクトを進めていくと発表している。詳細は以下の通り。
NFTを活用した番組制作
NFTの販売の収益を制作費とした国内向け番組を制作し、動画配信サービス「FOD」や地上波で配信。NFT購入者には、「番組のエンドロールへの名前掲出」(FODのみ)、「番組内企画への投票権」、「番組で使用した美術品などを抽選でプレゼント」などの特典を検討している。Cyber Earth Corporation(北海道函館市)がNFTを制作・販売し、スタッフラビ(東京都港区)が番組を制作する。
中東・アフリカへの番組展開プロジェクト
DAAAMOは、カタール、オマーン、モーリタニアで財閥系企業と合弁会社を設立するなど、中東・アフリカ地域にネットワークを持っている。同地域の人々は、日本の文化や技術に関心があるものの、日本に関するコンテンツがほとんどなかったとし、日本をテーマにしたコンテンツを制作し、独自のネットワークを使って中東・アフリカ地域を中心に展開する。