【WebX】参加レポート 

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2023年7月25日から2日間、東京国際フォーラムで開催された、CoinPost(東京都荒川区)主催のweb3カンファレンス「WebX」に、「web3ビジネス」がメディアパートナーとして参加した。その様子をレポートする。

WebXは、「日本をアジアのWeb3ハブとして位置づける」ことを目的としたアジア最大規模のグローバルカンファレンス。パートナーにはweb3企業だけでなく大手企業や自治体、教育機関などが名を連ねており、その数は300以上。CoiPost代表取締役の各務貴仁氏は、開催前のインタビューで「web3への理解と、海外との交流を促進したい」と語っている

豪華登壇者が続々 人気のプログラムには立ち見や入場制限も

ステージは「国際ステージ」「日本ステージ」「スポットライトステージ」「ピッチステージ」の4つが用意されており、同時にいくつものプログラムが行われた。各ステージには「同時通訳システム」が採用され、登壇者が使用する言語に関わらず、日本語・英語のどちらかで聞くことができた。

日本の大手企業が数多く登壇した「日本ステージ」は盛況で、人気のプログラムでは立ち見が発生したり、入場規制がかかるタイミングもあった。

中でも「日本のweb3国家戦略今後5年で進むべき道を徹底議論」と題したステージプログラムでは、各務氏がモデレーターを務め、Astar Networkの渡辺創太氏、デジタルガレージの伊藤穣一氏、自民党衆議院議員でweb3プロジェクトチームの座長である平将明氏が対談した。グローバルな視点を持つことやweb3だからではなく便利だから使うようなサービスを増やしていくことの重要性、NFTによって日本の価値を最大化することへの期待が挙げられた。また、渡辺氏が「今後5年以内に世界を代表するようなweb3企業を作る」と決意を述べ、平氏がweb3企業を政策や税の面からサポートすると応える場面があった。

「国際ステージ」では、海外の有識者が登壇し、海外から見たアジア・日本の立ち位置や海外情勢について話した。これまでのイノベーションは、欧米がリードすることが多かったが、web3分野では、インド、中国、台湾などアジア諸国が一線を走る状況となっている。日本は遅れを取っていると言われることもあるが、国の規制がしっかりと作られていることや政府のサポートが厚いことは他にない特色であり、現状に即したものに調整していくことで、日本がweb3大国となる可能性も十分あるという。

また、政府関係者の登壇もあり、ビデオ出演した岸田文雄首相は「web3は資本主義の新しい形態の一部」と、政策面からweb3の推進を後押ししていく姿勢を示した。

「ピッチステージ」はブースが並ぶ中にあり、開かれたステージとなっていた
「ピッチステージ」はブースが並ぶ中にあり、開かれたステージとなっていた

企業や団体が出展する100以上のブースにも多くの来場者が足を運び、商談も活発に行われていた。GameFi関連のブースが多く見られたが、ブロックチェーン開発関連企業、メディア、プラットフォーマー、NFTプロジェクトなどが並び、来場者のさまざまな需要に応えた。

7月に設立を発表したNTT Digitalのブース
7月に設立を発表したNTT Digitalのブース
出展ブースの様子
出展ブースの様子

官民連携でweb3を盛り上げていく

自民党政務調査会⻑である萩生田光一氏の開会のあいさつで始まった同イベントは、東京都の小池百合子都知事のビデオ出演による閉会のあいさつで幕を閉じた。小池都知事は参加者に対し、「一緒にイノベーションを生み出しましょう」と呼びかけた。

同イベントは今後も定期的に開催される予定で、次回は2024年を予定。「web3ビジネス」は引き続きメディアパートナーとして、支援していく。

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