スターテイルとソニー子会社、web3インフラの確立目指し提携

web3実業家の渡辺創太氏がCEOを務め、web3インフラ開発を行うStartale Labs(スターテイルラボ/シンガポール)は6月28日、ソニーグループの事業会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ(東京都港区)から350万ドル(約5億円)の資金調達を行うことを発表した。両社はこの提携により、web3時代を支えるグローバルインフラの確立を目指すとしている。
今回の資本提携により、ソニーネットワークコミュニケーションズの通信事業やソリューションサービス事業などでの知見・実績とスターテイル・ラボのweb3領域における専門性をかけあわせ、web3時代を支えるグローバルインフラの確立を目指し本格的な業務連携の検討を進めていくとしている。
スターテイルラボ代表取締役CEOの渡辺創太氏は、「ソニーグループはweb3において世界有数のポテンシャルがある企業。web3キラーユースケースの創出に向けて、ソニーネットワークコミュニケーションズと協働しながらweb3時代を支えるグローバルインフラを開発していきます」とコメントした。
ソニーネットワークコミュニケーションズ代表取締役執行役員社長の渡辺潤氏は「これまでスターテイル・ラボとは、インキュベーションプログラムを共同で開催するなどの活動を通して、web3の発展に向けて協力してきました。スターテイル・ラボのweb3に関する知見や技術力を当社の経験や事業分野と融合することで、web3時代を支えるインフラを創っていきたいと思います。このパートナーシップが、web3技術を用いた新しいキラーユースケースの創出や未だ見ぬ価値の提供に寄与することを期待しています」と語った。
両社は、第三者割当増資に伴う株式割当契約を締結。それに伴い、ソニーネットワークコミュニケーションズの渡辺潤氏が新たにスターテイルラボの取締役に就任するという。
なお、両社は2023年3月から6月まで、web3インキュベーションプログラム「Web3 Incubation Program Powered by Sony Network Communications and Astar」を共同開催していた。