メルコイン、メルカリでビットコイン取引サービス提供開始

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(出所:メルコイン)
(出所:メルコイン)

メルカリ(東京都港区)の子会社で、暗号資産やブロックチェーン(分散型台帳)に関するサービスの企画・開発を行うメルコイン(同)は3月9日、暗号資産交換業を開始することを発表した。メルカリアプリ内でビットコインの売買ができるサービスを提供する。
同社はこれまで暗号資産取引をしたことがない層にとってもビットコインを身近なものにし、国内の暗号資産利用者数を広げていきたいとしている。

簡単&安全なサービスで暗号資産利用を拡大

利用者は、メルカリアプリからの簡単な申し込みでビットコインの売買を始めることができるという。購入には金融機関からチャージした残高や、メルカリ内の売上金・ポイントが使える。購入後は、マイページから保有ビットコインの評価額や価格変動の確認が可能。同サービスは審査の上、段階的に申し込み・利用できるようになるが、20歳未満と75歳以上は利用できない。

取引の安全性については、メルカリグループ横断で安全な取引のための専門チームを組織。これまで同グループが取り組んできたセキュリティ対策を、同事業においても活用していくという。さらに、同グループの他サービスで今後実装予定のパスワードレスの生体認証を、今回メルコインにて導入し、より堅牢なユーザー認証を実現した。

(出所:メルコイン)
(出所:メルコイン)

取引規模に応じてカーボン・オフセットを実施

暗号資産においては、マイニング(新しく暗号資産を得るときの計算作業)による電力消費など環境負荷の課題もある。メルコインでは、ビットコインの取引規模に応じてカーボン・オフセットを行い、暗号資産事業におけるCO2排出量を削減する取り組みを実施するとしている。

グループのブロックチェーン事業をメルコインが推進

メルカリは2017年からR&D(研究開発)領域としてブロックチェーン技術を活用した事業検討を進めてきた。その後2021年4月にメルコインを設立。暗号資産の購入や資産運用機能の提供等、より利便性の高い金融サービスを利用できる環境づくりを目指し、2022年6月には暗号資産交換業者としての登録を完了している。

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