水素への関心高まり盛況
会場となった椎木講堂の正面入り口には、トヨタ「MIRAI」の展示車。その周りには複数の地元テレビの取材クルーの姿が見える。事前登録した参加者数は、日米欧やアジアの研究者、行政や民間企業から500人を超えた。
ここは、国立・九州大学の伊都キャンパス(福岡県福岡市西区)で2015年2月3~4日に開催された「水素先端世界フォーラム2015」の会場だ。主催は九州大学・水素材料先端科学研究センター、共催は福岡県が推進する「福岡水素エネルギー戦略会議」である。
関東圏の方には馴染みがないかもしれないが、「水素といえば福岡」なのだ。そもそも、九州大学は水素に関わる研究が盛んだった。なかでも水素の貯蔵等において金属の内部に影響を与える脆化(ぜいか)では、村上敬宣氏(現名誉教授)が世界的な権威として知られている。
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