エコカー政策のタイに異変
タイのバンコクモーターショーが2015年3月24日、報道陣向けに公開された。朝9時、会場内に入ると、タイらしくピックアップトラックやPPV(ピックアップトラック・パッセンジャー・ヴィークル)の展示が目立つ。同市場の約5割がそうした「乗用兼商用」目的の中型車なのだ。
乗用車部門では、各メーカーともタイ政府が推進するエコカーが主役だ。ここでいうエコカーとは、タイの政策。エンジン排気量がガソリン車では排気量1.3リッター以下、ディーゼル車では排気量1.5リッター以下の小型車をタイ国内で製造すると、法人税や製造に関する設備の輸入関税が最大8年間免除になるというものだ。
また、2012年はタイ政府が「ファースト・カー・バイヤープログラム」を実施。これは初めてクルマを買う人のために販売奨励金を出すもの。日本のエコカー補助金に近い考え方だ。
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