
機能性だけでなく、個性を強調する各種デザインの試作機
東日本大震災の後、注目集まる
「ミニサーベイヤー」。
聞きなれないこの名称。ザックリ言えば、複数プロペラを持つ小型無人ヘリコプターだ。
しかも、自律型である。
最近、この「ミニサーベイヤー」、各種の見本市で展示されることが多い。その用途は様々だ。例えば、農薬散布、空撮計測などがある。こうした領域は現在でも、ラジコンヘリコプターによって行われている。しかしあくまでも、人間による遠方からの有視界飛行。つまり、操縦者からラジコンヘリの位置が確認できなければ、飛ばすことができない。
これに対して「ミニサーベイヤー」は、プログラミングされた飛行経路を自律して飛ぶ。つまりこれは、飛行型の自律ロボットである。
この分野への注目が集まったのが、2011年の東日本大震災の直後だ。交通が分断された被災地の状況を空撮。また、放射線の高い地域を飛び、放射線計測を行うなど、「人が立ち入れない地域に飛ぶ」ことを使命としているのだ。
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