日産は日本時間6月17日午後9時、オンラインで新型「リーフ」を世界初公開した。リーフは2010年に登場し、2018年に第2世代となり累計販売台数は約70万台。走行距離は280億kmを超えており、CO2排出量換算では19億kgに達する。第3世代となった今回、これまでとはEVを取り巻く市場環境が大きく違う。

リーフが切り拓いたEVの歴史と変化する市場環境
時計の針を少し戻すと、初代が登場した頃「EVは極めて特殊なクルマ」だった。EVはその時点で、100年近い歴史があったものの、EVを製造する企業はどこも規模が小さかった。1990年には米カリフォルニア州の環境施策としてZEV法(ゼロエミッションビークル規制法)が施行され、大手メーカーが実験的に市場参入するも販売台数は限定的、かつ事業性を見出だせず皆が撤退に追い込まれた。