一般消費者にとってはプラス効果
蓄電池のビジネスで、最も大きな影響があるのが自動車産業だ。
一般的に蓄電池といえば、乾電池、またはスマートフォンやパソコンでの組み込み製品が主な需要だった。その場合の電気容量は1kWhに達することはない小型なモノである。
一方で、自動車用は数十kWhという大型だ。テスラなど、一部のEVでは100kWhを超えるサイズの電池パックも量産されている。
車載の蓄電池では長年、エンジンを起動させるための鉛蓄電池が需要の中心だった。鉛蓄電池を大量に積んだEVも開発されてきたが、重さが大きいこと、電気容量が小さいこと、そして臭いがきついことなどの理由で普及せず。ゴルフカートなど用途を限定した乗り物が唯一、生き残っている。
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